紳士のカカトにはいろいろな製法がありますが
ちゃんとした作りの靴であれば
大体、スタックヒールかブロックヒールのどちらかだと思います。
スタックヒールとは、硬くなめした革を何枚も積み上げてカカトを作っているヒールのことです。
これは、木でできていると思っている方が多いようですが革なんです。
昔から使われている製法で、多少の柔軟性があります。
革独特の風合いがあり、高級靴は大体これが使われています。
ブロックヒールは、硬化ゴムでヒールが形成されているものをいいます。
中が少し空洞になっているので軽くて機能的です。
多少削れすぎても、交換の際は全部取り替えられるのでスタックヒールのように
神経質になる必要がありません。
リーガルで特に多い製法です。
機能的にいえば、ブロックヒールの方がよいのですが
靴の独特の雰囲気はそこなわれます。
ちなみにスタックヒールの靴を、ブロックヒールに
ブロックヒールの靴をスタックヒールに変えることも可能です。
外回りで、ガンガン履く靴はブロックヒール
特別なときにしかはかない靴はスタックヒールと使い分けてもいいかもしれません。
これらの他に、木のブロックに革を巻いたヒールやプラスティック製のヒールもありますが
軽量で履きやすい反面、
木は周りにまいた革が剥がれてきたり
プラスティックは履いていくうちの割れてきたりと耐久性があまりないです。
あまりおすすめはできません。