ベルルッティといえばフランスの高級靴ブランドですが
そのベルルッティのラインナップにANDYというモデルがあります。
この、ANDYというモデルは
アメリカのポップアーティストでおなじみの
アンディーウォーホルの為に作られたモデルである事は有名です
このANDYにはすてきな逸話があります。
ベルルッティの四代目当主オルガ・ベルルッティがまだ幼く、下っ端だったとき
二代目当主であり、叔父のトレッロに店番を頼まれました。
そのときに、三人の来客がありそのなかの一人がアンディ・ウォーホルでした。
アンディは靴を注文したいと言い、
オルガが採寸し六ヶ月後に受け取りに来る事を約束しました。
トレッロが帰ってきた際に
その事を告げると、手付金をもらっていないという理由でその採寸表を捨ててしまいました。
オルガは、アンディに申し訳なく思い
採寸表をゴミ箱から拾い、叔父には内緒でこっそりアンディの靴の制作に取りかかるのでした。
そんな、オルガの行動をトレッロは見て見ぬ振りをしながら楽しんでいたようです。
そして、何ヶ月かたち靴ができあがりました。
アンディの髪型をイメージした尖ったデザインの靴です。
しかし、出来上がった靴のアッパーに静脈が浮き上がっており
売り物にならないと、トレッロに捨てられてしまいました。
またもや、こっそり捨てられた靴を拾い
オルガは、何度も何度もマッサージをおこなうのでした。
これが、ベルルッティのパティーヌの始まりと言われています。
結局、傷は消えず、六ヶ月後アンディが来店するのです。
最初、オルガは出来上がった靴をアンディに見せる事ができず
案の定、トレッロとアンディの口論が始まりました。
やむなく、オルガが出来上がった靴をアンディに見せると
アンディは、とても喜びました。
履いてみるとサイズもピッタリ。
それからアンディは、オルガの最初の顧客になったそうです。
ベルルッティのANDYには、こんなすてきな話があるのです。
